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walking proud~呪術廻戦~R18~

第2章 call■


初めての夏油との抱擁にさすがに鼓動が早くなっていく。

おずおずと背中に手を回すと、夏油の腕の力も強くなった。

「…夏油く…っじゃなくて…傑…」

「…くく…おい…」

体を離されたかと思えば、グッと顎を掴まれ、目と鼻の先で真剣に見つめられる。

「さっきはあんなに何度も悟のことを呼んでいたのに、私のことはまだ間違えちゃうのか?」

悟と連呼したあの時は焦っていて明らかに無意識だった。
しかし、無意識で自然だったからこそ、夏油の機嫌を損ねてしまっていたようだ。
あの時は冷静だったのに、2人きりになった途端こうだから少し意外でもあり嬉しかった。

「ふ…ごめん…」

「何笑ってる」

「なんか…嬉しくて…」

「は?」

瞬時に噛み付くようなキスが降ってきた。
柔らかい舌が唇を割って滑り込んできて思わずビクッと怯む。
それに気づいたかのように夏油が腰を引き寄せた。

密着した体から一気に熱が放出されたのが分かる。
戸惑いながらも舌を出すと、すかさず奥から吸い上げられ、絡まり合った。

後頭部を押さえつけられ、さらに奥へと侵入してきた舌が口内を艶めかしく蹂躙していく。

初めての感覚に初めての快感。
なんとも言えないとろけるような口付けが、角度を変えて何度も交わされた。

ついに酸素が足りなくなって息が苦しくなり顔を背けてしまった。
息を荒らげながら恐る恐る前を見ると、厭らしく唇の濡れた夏油が薄らと笑っていてドキリとなる。
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