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walking proud~呪術廻戦~R18~

第6章 Teddybear


「くっ…弾かれたっ…」

クマの連打攻撃で女怨霊の姿は薄れ、即座にクマのパンチが夏油に飛んできた。
夏油はすんでのところでパシッとその手を掴み、いつの間にか近接戦になっていた。
その組手試合のような光景は凄まじく速く、目視しているのもなかなか困難で、レイも五条も目が離せなかった。


「ではそろそろ本気を出そうかな…
いいかいクマ助…」

「てめぇ舐めてんのかロン毛野郎?!
初めから本気を出しやがれっ!」


その瞬間、大きな龍が夏油の周りをぐるぐると回りながら現れ始めた。

「…呪霊操述…虹龍…」



「えっ!いきなりそれ?!」

レイはつい叫んでしまった。

それは夏油の手持ち呪霊の中で、今のところ最高硬度を誇る龍神の形をした強力な呪霊。

かなりクマのことが心配になってきてしまった。


「いいぞ傑〜!とっととやっつけちまえ!」

五条はやはりノリノリだ。



しかし次の光景には目を見張ることとなった。


ググググググ……


「えっ…?!」


クマの目に鋭い光が宿り、可愛らしい目は獣のような三日月形に変わった。
そしてクマの全身からは凄まじい青い炎が滾りだし、毛並みはボワッと逆立ち始めた。

その瞬間から、可愛らしいテディーベアーはどこにもいなくなってしまった。


「なんじゃありゃ?!プーさんの覚醒?!」

「わっ、かんないけどっ…なんかすごすぎ…」

五条とレイは屋根の上から冷や汗を流しながらその姿を凝視する。
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