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walking proud~呪術廻戦~R18~

第6章 Teddybear


「おいてめぇが夜蛾だろ?!教師ならこのバカ生徒をどうにかしやがれ!!」

その言葉にはさすがに皆唖然とした。
恐る恐る夜蛾を見ると、夜蛾はサングラスを取って目を細めだす。

ゴクリと唾を飲み込みながらレイが小さく言った。

「すみません…夜蛾先生…この子ちょっとまだ躾が…」

しかし意外にも夜蛾は冷静だった。

「いやもうこれは直らないだろう。呪骸の性格や性分は初めから決まっているようでな…人間の子供とは違うんだ」

「えっ……」

全員の視線がクマに向くが、クマは表情一つ変えない。
ぬいぐるみだから当たり前なのだが…。


「ところで、どのタイミングでどんな風にこいつが覚醒した?今後の呪術学のためにも詳しく聞いておかねばならん」

その言葉にはレイも夏油も口を噤んで目を泳がせた。

夜、2人でクマを間に挟んで互いに呪力を流し込みながら、そしてクマにキスをしたまま眠っただなんて…
まぁそれが原因かはわからないが、とにかくこの場ではそんなことは言えない。

「…あっ、夜蛾先生、話すと長くなるので後ででいいですかー?」

「…そうか、わかった。しっかし…クマの人形というのは元々気性が荒いものなのかな…こんなに見た目は愛らしくても分からんものだな…」

そう言いながらもどこか嬉しそうに背を向けて行ってしまった。
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