第49章 Re:vale 5周年記念ライブ
「悠斗、みんなも聞いて?」
私は本当に言うの?って顔で百を見る。百は、うちに寄り隣に立つ。
「中には知ってる人もいるんだけど・・・実は、俺と七桜、付き合ってるんだ。今まで隠しててごめん。悠斗も黙っててごめんな?」
「百くんと、姉ちゃんが付き合ってる・・・?」
みんなビックリしてるけど、それよりヤバいって顔して悠斗とこっちを見る。
「そう。付き合ってる。落ち着いたら結婚しようと思ってる」
結婚って言葉に、みんなはさらに驚いてこっちを見る。
「け、結婚って・・・何で今まで俺に隠して・・・酷いよ!俺は弟だ。本当の家族だろ?なのに、どうして3人して黙ってるなんて酷いよっ!」
泣きながらそう言って、部屋から出て行ってしまった...
追いかけようとすると、一織が、私が行きますから任せてくださいと代わりに行ってくれた。
「あれは、隠されて怒ったのか、七桜のこと取られて怒ったのか・・・どっち?」
「・・・どっちもじゃない?」
千の問いに、環が答える。
「俺も、七桜りんのこと好きだし、姉ちゃんみたいって思ってるから、ゆーちゃんが言いたいこと少しはわかるよ。ゆきりんと、ももりんのことも同じように好きだから、教えてもらえなかったのは辛いなって俺も思うし、構ってもらえなくなるのかなって、寂しいなって思う・・・」
「環くん・・・でも、こういうのってデリケートな問題だから・・・話したくても話せなかったってこともあると思うんだ。Re:valeはトップアイドルだからなおさら」
「そーちゃん・・・ゆーちゃんもちゃんとそういうとこもわかってると思うんだ。今頃いおりんにも言われてると思うけどさ」
「みんな、今まで黙っててごめん。壮五の言う通り、バレたらダメだったから、本当に少しの人しか知らなかったんだ。別に信用してないとかじゃないから!」
「少し噂程度にはなってたと思うけど、確証がなければ、噂はただの噂だからね。今までよくバレずにやってたと思うよ」
「付き合ってる間は、言わないでおこうって思ってたんだけど、結婚するから言ってもいいかって思って。それに、さっきユキが1番七桜のことわかってるって言ってたのが、ちょっと頭にきたって言うか・・・俺が1番わかってるんだよって言いたかった」
「別にそこは張り合わなくてもいいだろ?」