第41章 久々の休日
「全然バレなかったけど、これかぶって帽子は暑いね」
「百はそうだよね。冬ならいいかもね」
「付き合ってるって公表したらダメなのかな・・・」
「おかりんに怒られるだけだよ」
「そうだけど・・・突然結婚しますよりはいいんじゃないかなって思うんだけどな。そりゃ付き合ってますって言って離れてく子もいると思うよ。でもさ、それでずっと付き合ってて周りも認めてくれたらいいなって思ったりもする。まぁ、おかりんに怒られて終わりだけど・・・」
「そういうのって難しいよね。噂だけでどうなるかわかんないから・・・そこは慎重にいかないと。さて、カレー作りますか!」
「うん!俺さ、ずっとユキが羨ましかったんだ。こうやって一緒にキッチン立って料理するの俺もしたいなって思ってたから。だから嬉しい!」
「はい、じゃあ野菜洗って皮むきしてください」
「はい!洗うってどこまで?」
「ジャガイモは、泥とか砂っぽいのが取れればいいよ。ニンジンは軽くでいいかな」
「こんな感じ?」
「そうそう」
七桜のカレーは具がたくさん入ってる。野菜もキノコも。俺はそのカレーが大好きなんだ。
ジャガイモの芽は絶対取ること、キノコも洗ってから手でほぐすとか、1から教えてもらって、一緒に作業した。箱の裏に何人分ってかいてあるからその分量の水を入れる。
野菜、肉は煮込む前に炒める。七桜なら他にもするんだろうけど、初めてだからわかりやすく教えてくれた。
煮込んで火か通ったか爪楊枝をにんじんにさして確かめる。
「七桜、たぶんできた!」
「うん、もう大丈夫そうだね。じゃあ、ご飯よそって食べよ」
俺が準備して、よそって完成した。
「いただきます」
七桜が先に食べる。ドキドキ!
「うん、美味しいよ!ちゃんと作れたじゃん!」
「どれどれ・・・うん、美味しい!やっぱり七桜のとは味が違うな・・・でも俺にも作れた!明日、ユキに持ってってあげよ!」
「喜ぶよ、絶対」
「でも、肉入れないようにしないと!」
「明日のお昼は百のカレーだね。おかりんにご飯だけ用意してもらったら?今日作ったの持ってくんでしょ?結構のこってるし」
「そうしようかな。おかりんに連絡入れておく。明日のお昼はみんないりませんって」
「おかりんもビックリするよ、きっと」