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未来へ繋ぐメッセージ【アイナナ/Re:vale】

第30章 新居



気付いた時から自分で蓋をして、ずっと気付かないふりをしてた。
当時からユキが七桜のこと好きだってわかってたし、ファンの俺なんかって思ってた。
この想い、いつか伝えられるかな...伝えられるといいな...

七桜と手を繋いで一緒に家まで送る。
チラッと隣を見ると、ほんのり赤くなってた。
可愛いな...

「送ってくれてありがとう」

「今日は引っ越し手伝ってくれてありがとう。ゆっくり休んでくださいね」

「百は、敬語とそうじゃないのが混ざってるね」

「すいません・・・」

「いいよ。少しずつ慣れていけばいいから」

七桜さんは家に入っていった。
手、繋いじゃった...手小っちゃかったな...
隣歩けるのって幸せなことなんだな。

嬉しい気持ちを隠して家まで帰って。
ユキに七桜の事情を説明すると、霊感のことは遥人さんから聞いたことあるかもと言っていた。

俺は検索していいことがないか探しまくった。
姉ちゃんや親、詳しそうな友達にも聞いた。
そしたら、姉ちゃんが有名な店があると教えてくれた。
友達が頼んだことあるらしく、1回で解決してもらえたって喜んでたと聞いた。

その人は霊媒師というらしい。
さっそく連絡をして事情を説明すると、1度来店が必要だといわれた。
あとは部屋の各所数枚写真を撮って持って来るようにと。
七桜さんにも連絡して、後日3人で行くことになった。

撮ってくるように言われていた写真を霊媒師の人に見せると、案の定祓えていないらしく...どうやら1人だけではないらしかった...
そういう部屋は借り手が見つかりにくいから、空き家の時期も長いと寄って来やすい為に集まってしまったんじゃないかってことだった。

その人に後日、ちゃんとしたお祓いをお願いした。
応急処置として、部屋の入り口の上の方とシミがある天井に貼るといいと御札をもらった。
誰にも取り憑いてないこともわかって、一安心ってとこかな。

「俺、この後バイトだからこのまま行くね」

モモはバイトに行ってしまった。

「うちも叔父さんたちと約束あるから」

七桜も行ってしまった。
僕もバイト探さないとな...
七桜もすぐバイト見つけるだろうし。

求人の雑誌でも買って帰ろうかな。

帰って見ても、どれがいいのかわからない...


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