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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第35章 断章 波乱万丈!成人の日




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……遅い。

いくらなんでも遅すぎる。


二次会も終わり、先に帰っていた伏黒はいつまで経っても連絡がないなずなを心配していた。

盛り上がって三次会まで行っているのか、

なずなの性格上断れなさそうだが、それでも連絡はしてきそうなものなのに。


……と思った矢先、伏黒のスマホに着信が入った。
画面に表示された名前を見てすぐに出る。

「なずな?」

『厄介な蝿頭がいるろ、1、2、3匹……』

声だけで相当酔っていることが分かる。
そんな状態で蝿頭?

状況が全く分からず、伏黒は聞き返す。

「蝿頭って……なずな、今どこにいる?」

『うーんと……504号室』

どこの部屋だ、それは……!
友人のアパートかどこかで家飲みでもしてたのか?

「誰かのマンションかアパートか?」

『ううん、ホテル。ホテル……えっと、ベ、ベガス?これ、ビーナス?』

そこまで聞くと、電話口からドタドタと誰かが走るような音。
その直後になずなの声が少し遠くなる。

『……あ、どこ行くんれすか!』

『イヤァーッ!?』

男と思わしき悲鳴。
伏黒の知らない声だ。

「近くに誰かいるのか!?」

『田代くん』

ホテルでしかも男と2人きり!?

その上で蝿頭と戦っている?

「すぐにそっち行くから!変なことされそうになったら逃げろよ?」

『うん?分かった〜』

のんびりと間延びした返事。

……これは絶対に分かってない。

「とにかくすぐ行くから。一旦電話切るぞ」

予想だにしていなかった事態に伏黒は急いでなずなの言うホテルを探し出し、部屋を飛び出した。



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