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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第19章 アフター・ダンスパーティー


……最悪の場合、迎えに来てって言われたら飲んでないから行けるけど。何時になるんだろうなー、なんて考えてたら部屋の外でガタガタと音がする。鍵を開けようとしてるから悟かな?
ガチャ、と鍵が開けられ、ドアが開けられる音。いつもの元気な声が少し疲れたように聞こえてきた。

「ただいまー……っはー、めっちゃ疲れた、しんど……早く奥さんで回復したい悟君が帰還しましたよー…」
『おー、おかえり…待って、そっち行く』

ガタガタ、と覇気の無さ気ないつもより相当疲れてるであろう物音に、確か悟は上層部絡みが嫌って言ってたからMPが枯渇して相当キてんだろうな、と携帯を握りしめたまま、ベッドから降り玄関へと私は向かった。たまに見るしなびたエリンギみたいな悟に挨拶くらいはまともにしとこうって。
玄関先、そこにはのそのそと歩いている……──。

「はー……ほんっと嫌になるよ、」

丁度、アイマスクを摘んで外し、ハーフグローブをはめてる片手に取ったアイマスクをひょいと持つ悟。
上下共に黒のジャケット。中のシャツはストライプの…色はダークグレー。紺のネクタイをしていて、両手共ハーフグローブを嵌めてる。
……いつもの悟の格好じゃない、そりゃあそうだ。パーティー用にと正装していたんだから。馬子にも衣装とかよく言うよね、と内心で思いながらも。

「……?どしたの、ハルカ。お酒飲んでた?」

疲れてちょっと気だるそうにも笑う表情が良く合ってて。そうだった、見慣れてたけれどこの人、見た目は凄く良い人だったんだわ。
今更ながら、正装の悟にきゅん、と一目惚れをしてしまった瞬間だった。
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