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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第8章 スキルアップ


会話の合間に少し急ぎで食事を進めていく。あー…これ、揚げ物パックにいれて持ち帰りとかにしてさ、麺類で早めに済ませた方がここまで絡まれなかったぞ、私!で、部屋で夕ご飯、もしくは晩酌時に専門店の天ぷらを食べるのが一番エンジョイ出来たのではなかろうか?
そんな気持ちを知られる事は無く先輩方は休日に私という良い玩具を発見してじゃれついてくる。

「食われたのは間違いないだろ?」
『……………しゃけ』

ガタッ、とトレイを持って立ち上がった所で真希により肩を掴まれて座らせられた。なんて力だ。
もうにっこにこだ。ティーンズおっかない。パンダはティーンズなのか不明だけれど。

「昨日は?」「頻度は?」「他にやっぱ女いるの?」「本命?遊び?」「今晩お楽しみ?」「ツナマヨ」「悟にいつ食われた?」「いくらハラミ」

ぐるぐると思考がおかしくなるほどの質問攻めに再び立ち上がると真希のフィジカルギフテッドが肩から真下へと発動した。強打レベルに尻と太ももが痛い。いや、ホント力強いねぇ…!
ああもう、私をこの場から誰か連れてって…!

『全・黙秘します!いひゃい!』

がた、と目の前から伸びてきた手が私の頬を摘む。なんてことだ、先輩方に袋叩きされてるよ私。呪術ではひよっこの後輩だけれど人生に至っては少しばかり先輩なのだけれど。
流石に悟と初めて交わった事とか言えないので困惑していると私の肩に腕が回される。次は何でしょうか?と言うにも言えず口元を歪めでゆっくりと真希の方を向いた。
そこには禪院真希という、高専専用のカージャックのリーダー格が笑っていた。

「言いたくなければ3人車に載せて高専まで帰ろうや?」
『は……ハイ、ヨロコンデー!』

考える時間もなく、脳と口が直結レベルで私は彼女の要望に応じていた。

────

──

バタン、というドアの開閉音。
啜り泣きそうな私は自身の胸元をよしよしと軽く叩いてシートベルトをした。助手席の真希もシートベルトをして、ロックが掛かった音を確認した。
ルームミラー越しに見えるのはパンダと狗巻が乗り、トランクには私の買い物が。また昼食の後に追加で買ってきた食料品の詰まった買い物袋をパンダが抱えている。

絶対車で来てると知った時から計画してたよなー…とエンジンを掛けてパーキングからドライブへと切り替えて出発した。
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