• テキストサイズ

【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第5章 "好き"が止まらない!


どうやら呪霊は関係ない、術式を解いている時のただの自爆だったようで。インナーを着ると上着に袖を通し始める悟。一切悪びれる表情は無い。唇をわずかに尖らせてピュー♪と短くも口笛を鳴らしてる。
私と家入は顔を合わせた。互いに真顔だ。

「結構触って貰えんのね~、これ!」
『そういうサービス店じゃねぇっての!ここは医務室、怪我人が来る所でーす。家入さん報告書どうします?今回必要ですか?』

治療タイムは説教タイムへ。
授業はとっくに始まっていて小さな怪我は完治してしまった。
そんな怪我の為に授業を抜け出した証明としての書類を書かなきゃいけないのか?という手間。チャラにならないかしら…。

「あー……ハルカが授業抜け出してるからなあ…治療もしてるし一応書くべきだと思う」
『うわっ、じゃあ原因とこ"五条悟も歩けば棒に当たる"って書いときますね』

家入のデスクの椅子を引いて、書類を書き始める。
後ろでは悟が犬の鳴き真似をしていた。犬も歩けばに沿ってる訳で悟=犬とは言っていない。朝触れた白い毛並みは犬だけれど。
慣れた作業であるので書けるものはデスクでひとり書いていれば、背後に居る家入から声を掛けられた。

「ハルカ、昨日の友人のお誘いは上手く行ったか?」

家入の言葉にピタリと止めてしまった私の手。
その…釘崎といいね?本人居るんだけれどなぁ、と振り返ると首元にアイマスクを下げている、素顔の悟がこちらを見て笑って見ている。そんな悟を見ずこちらを見ている家入。
口元にははは…と苦笑いを私は浮かべた。

『ああー、えっと、その…"上手く行かなかったけれど結果はオーライ"でした』

ニッ、と笑う家入。それで通じたならば良いのだけれど。
……え、通じるものかな、この複雑な感じは。

「そうか。私は五条を止めたからな、結果が良ければ良いだろう」
「そんな訳で硝子、迷惑掛けた様だけどハルカと付き合い始めたんだよね。合コンの場所と時間教えてくれて、じゃなかった止めてくれてありがとね」

『……ほわい?』
/ 2273ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp