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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第5章 "好き"が止まらない!


…。
あ、そういえば父親とのタイマンを見ていたし、私の手を上げてたな。レフリー虎杖悠仁。
凍った空気の中ではっとして私は片手でナイナイと振りながら首も振った。

『いや、それはナシで。あれは私の意見をですねぇ、父とぶつけ合って、』
「みたらいの姉貴」
「地元じゃ負け知らず」
「姉御」
『私そんなにヤンキーじゃないよ!?ホントホント!むしろ喧嘩とは無縁な清楚なスクールライフを…』

このままだと私がヤンキー認定される!という所でやって来たのはこの場に一番来てほしくない人物。
今のやり取りの会話がしっかりと耳に入ってたようで。

「クックック……クラスに必ずといって良いほど居るよね~ヤンキーとあだ名がじゃがいもやジャイアンって!それに言うほど清楚じゃないでしょ、ハルカネキ」
『あんたまで言うのかよぉ……ぐっ、…クラスメイトだけじゃなく"先生"までもさぁ』

──まさかの悟を、先生呼びするとはなぁ。そう思いながら朝礼とホームルームが始まる。
そこで私に聞かされたのは、虎杖はスクナの器…なんだそうだ。皆は既に知っている。私は目を点にしながら必死に聞く。スクナってなんだ、スクナビコナの事だろうか。聞く事の無い単語だった。

「──で、ハルカ。スクナって聞いたことある?」

『スクナ…?スクナビコナとか神話に出てくる神なら知ってるけれど』
「ブー、スクナ違いです。両面宿儺っていうね、呪いの王です!その辺皆知ってるからこの場で説明するより書物で調べたり、後で僕に直接聞きに来なさいね!」

フフン、と悟は自身を親指で指し聞くなら先生にと示している。
聞くのは簡単、頭に入れるなら自身で調べてこそだ。私は書物を選んだ。いや、クラスメイトに聞いても良いけれど…。

『へえ…じゃあ書物で調べよ』
「え、僕に聞かないの?」

ノートに両面宿儺について調べる事、とメモを取る。どうやら重要な事みたいだし。
教卓の上に座る悟は構って欲しそうではあるけれど、あまり構うと調子に乗る。扱いやすいけれども暴れ馬、といえば良いのか。
そんな私の塩対応に心配になったのか虎杖が眉を下げて話しかけてくる。
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