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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第5章 "好き"が止まらない!


『一言で纏めたらの生きる為、ですが。
本当の私であったら、呪いを見る事が出来ないままであればどんどん式髪を使って母のように早く死んでました。だからって見えるようになったら、私は居るだけで呪いを呼び寄せてしまう。見えるだけじゃ強い呪霊にまた式髪を消耗されてしまうだけ。
力の使い方をここ最近で少し知れたけれど…。こういう能力での仕事に就くならば学歴も必要。また、春日という家系に囚われずに自由に生きるにもここでの学びが必要……だから全てひっくるめて"生きる為"に』

はぁ、とため息を吐かれて学長は顎髭に触っている。

「呪術師は常に死と隣り合わせ。その生きる為にお前はここに来た、と?」

何であろうと、危険に死は付きもの。注意深く、知恵をつけて挑めば死から遠ざかる事が出来る。その為にここで学びたいと私は思う。

『???死にたいためにここに来たんじゃなくて、生きる……、生き延びて最期に死ぬ為じゃないんです?
私は確かに春日の末裔……皆死ぬために術を使って死んでいってましたが、きちんとした知識と技術があれば生きていけますし。そのために学ぶって事で。
血の関係で、人を癒やして溜めたもので祓う、結果的に私は術師側のサポート寄りですけれど……。
"生きる為"が理由じゃ駄目でした?』

黙ってしまった学長に、私は首を傾げて質問をした。
はっ……!それとも何か、テンプレート的なものがあったんだろうか……?人を救う為とか。この世の呪いを駆逐するとか。呪術師のトップを狙うとか。
若干不安になってきた所で、夜蛾学長は腕を組み、悟の方を向いた。

「……悟、何か吹き込んだか?」

学長が疑う様に悟に質問していて、吹き込むって何のことだ?と私も悟を振り返った。

「いいや?そこの彼女の本音だね。春日の現当主にも命を散らす事が美徳では無いと本気で怒ったり、親父さんにも生きるためにここに来たいと拳で語り合って居たからね~…いやあ、クローズかと思ったよw」

何そこ草生やしながらチクってんだよ。クローズ言うなし…。
じとっと見ているとピースサインをしてきた。違う、そうじゃない。今度は手を振るな。振り返さないからね?
ああもう、無視しとこう、と学長に視線を戻した。
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