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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第21章 僕の初恋をキミに教えてあげる


「言い方が違うでしょ、ハルカ。新婚の僕達を引き裂く任務だよ?陰謀だよ。
こうやって僕だけの可愛いハルカを奪うつもりなんだ、あの楽巌寺のジッちゃまは!お義母さん~?僕と娘のハルカを引き裂く離ればなれにするイベント、もちろん反対だよねー?」

楽しくも無いってのに、ちょっと娘の体を借り笑うのは私に入ってる母。

『"あっはっは!悟君、可愛い子には旅をさせろっていうでしょう?この子も君の生徒なんだから、学びの機会は設けてあげな!"…だってサ、やったぜ!お留守番がんばー』
「やだー!」

私につかつかと歩み寄って肩を掴み揺する悟。首を横にぶんぶんと振ってめっちゃ嫌がってる。子供みたいだ、いやいつも通りなんだけれど。
「ぐすん、」と口で言って拗ねる悟、ふと何かに気が付いて声を漏らす。まーたなんか良からぬ事を考えているな?とじとー、と私は見上げた。

「そうだ!確か記憶を封じ込められるんだよね?ハルカから京都に二週間行くって記憶消しといて!そうしとけばバックレられるかも!」

『あほか。まず確認に夜蛾学長辺りに来られてすぐ発覚するわ"…術者本人には出来ないんだなあ、これが。物理的に殴ってってやれば出来ないこともないけれど私はそんな事しないねえ、ごめんねー悟君"……だそうです、ていうか私の母さんなんだから娘の味方になるって悟は思わなかったの??』

……私の呪術師としての生きる道を断ち、何も知らないままに死ぬ運命を願った母ではあったけれど。今、こうして呪術師として生きてる私に協力をしてくれているのは母としてのあり方なのかな…。
そんな事を考えていると、私の中に入った母が問いかける様に優しい声を心に満たす。"それがあなたの幸せだと思っていたから。でも、呪術師になる事でハルカが幸せになって、そして一族を見直すと考えてくれるのならば始めからその道を支えてあげれば良かった"……って。
もう肉体の無い母からの言葉が、思想が響いてより生きていくためにはもっといろんな経験を積まなきゃ、と思う。

「えーハルカママも悟君の味方になるって思ったのになー!ちぇーっ…僕は残念です、最終手段の監禁フラグを使うしか無いかあ」
『やめろ~?』
「第一章、五条悟と秘密の部屋」
『階段下の物置内に住むポッターさんの物語か~?』
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