• テキストサイズ

【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第19章 アフター・ダンスパーティー


『ちょっと寝る、おやすみっ!』

頬をぷくっと膨らました悟を見て、私はそのまま悟に背を向けて眠りにつく。眠りに着くのはとっても早くてすぐに眠れたから良いんだけれど。

──ただ、目が覚めたのは30分のアラームじゃなくて自然と瞼が上がった、午後1時の話。
え、いち、じ……?

『……っ!?…っ!!?』

ガタン、と飛び起き、パーティードレスを着崩したままに思わず携帯をガン見したわ。あ、アラーム…どうして?私を裏切ったの?それとも私が無視してた?

確認すればアラームはオフにされてて、気が付けば着ている服……パーティーが終わるまでは保てていた漆黒の綺麗なドレスは所々悟色に染められ、黒の生地だからこそ掛けられたり漏れ出した白いモノがとても目立つ。自身の頭を手で触れたら髪ももさもさしてるし。
かつての学生時代にやらかした時の学校からの鬼電の後は無い。ただ携帯の通知がいくつか来てる。
LINEでゆっくり休めー、と野薔薇から連絡があった。悟からは本気で抱き潰してごめんね、という言葉とGoodnight、というスタンプ。という事は休みにされたっぽい。変に甘やかされてしまってた、寝坊エンド。

着替えとかシャワーとか色々しなくては、とやることが多すぎてうろたえながらキッチンに向かうと、なにかあるのを発見した。それはメモで文字の後に悟の似顔絵(アイマスク付き)が書かれてる。

"無理させちゃってごめんね。休みにしたからハルカはちゃんと体を休めて!  君の大好きな旦那さんより"

『………ふふっ、……馬鹿』

手紙の側にはお皿、その上にはフレンチトーストが焼かれて置かれてる。しっかり私の分作って出勤しやがって。もうっ!
帰ってきたらクリーニングに行かせてやる、というか一緒に買物に付き合って貰うからな!と私はその似顔絵付きのメモを持ち苦笑いを零した。
/ 2273ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp