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[BLEACH] (一護) 熱く甘いキス

第3章 唇から伝染する


*****

 一護とのキスは、すごく気持ちがいい。

 ゆっくりと一護の端正な顔が寄せられて、そ…っと触れる唇は少し冷たくて。

 最初はすごく丁寧に…というか、慎重に触れるくせに。
 ちゅ…という小さなリップ音の後に来る二度目のキスは、すごく情熱的で。

 まるで、私の全部が欲しいのだと…そんな感じすらするキスは…最高に気持ちいいって思う。

「ん…、はぁ…ん」

 何度も角度を変えて。
 何度も合わさる唇は、最初の冷たさなんてどこかに行ってしまったように、熱い。

 キスの合間に、薄く目を開ければー…。

 男っぽい…ぞくぞくしてしまうような…熱っぽい顔つきで。
 ちょっと苦しげに、眉を潜めて。

 あぁ…なんて、気持ちのいいキス。

「美穂子…」

 吐息すら、熱お帯びていそうな声に…呼ばれると、全身がとろけてしまいそうになる。

 その唇から……いつも、私はあなたの愛が伝染するの。





******

 美穂子とのキスは、なんていうか…すげぇ興奮する。

 好きな奴と触れ合うだけで、男はちょっとした興奮状態になると思うけど。
 けど、キスは…尋常じゃねぇくらい、興奮する。

 最初はな、軽いキスのつもりだったりするんだ。
 ゆっくりと口付けて、美穂子の柔らかい唇に触れたいってだけでさ。
 それだけのつもりで、唇を合わせるのに。

 いつだって、それは一度じゃ収まらなくて。
 何度も…唇を合わせちまうんだ。
 その度に、熱が…興奮が、まるで伝染するみてぇに俺の頭を沸騰させる。

 好きだって気持ちが溢れて。
 どうしようもなくなって…俺は、何度も美穂子の唇を貪るようにキスをする。

 その途中で見る、美穂子の薄目を開けた表情なんて…やべぇぐらいだ。
 腰から背中に駆け抜ける痺れるようなぞくぞくした感じは…何度味わっても慣れねぇ。

「一護…ぉ」

 あぁ、そんな風に呼ぶなよ。
 お前のこと、全部奪ってやりたくなる。
 お前を誰にも見せねぇってくらい、腕の中に閉じ込めたくなっちまうじゃねぇか。

 唇から伝染したように…熱が身体を渦巻いて。
 俺は美穂子を腕にしっかりと抱きしめる。

 悪ぃな…美穂子。
 今日も、お前を離してやれる気がしねぇ…



END
 
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