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【呪術廻戦】無下限恋愛

第4章 呪いの享受


 全身の至る所を刃物で刺されたみたいな痛みが走る。

 そんなの、いつものこと。

 でも呪力を抜いちゃえば少しは痛みが和らいでた。


 血を抜くか、あるいは誰かと交わるか。
 たったそれだけ。


 でも今は、それができない。





『僕の監視下で、自分を傷つけるのはやめろ』





 約束を、律儀に守る必要はないのかもしれないけど。


「痛みくらい、耐えればいいもんね」


 手にしていた手のひらサイズの注射器をポケットにしまう。

 呪力を抜けないことだけが、いつもと違った。
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