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堕ちていく蝶【鬼滅の刃】

第3章 雨の日の事情【煉獄杏寿郎】


どうしてこうなったんだろう……

一糸纏わぬ姿で立つは泣きそうになりながら、同じく服を纏わずに立っている目の前の恋人を見つめた。











ある休日。
その日は朝から激しい雨が降っていた。


窓から外を眺めていたは何度目かのため息をつく。



雨の日は…何となく憂鬱だ。
出掛けられないし、洗濯物も乾かない。
どこかジメジメする。
雨と土の匂いは気が滅入る。



振り替えると、そこには優雅に足を組んでソファに座り本を読んでいる恋人がいる。
たまにコーヒーカップを口に運ぶしぐさがとてもかっこいい。

きっと彼はこんな一時も楽しんでいるんだろう。
大人だな…と思いながらもう一度外を眺めてため息をついた。





「退屈そうだな」

「きゃっ…」


突然後ろから抱きしめられて体が跳ねる。
本を読んでいた煉獄がいつの間にか後ろに立っていたのだ。



「吃驚した…本読んでたんじゃないの?」

「ふ、君にあんなに見つめられていては読めないからな!」

「う、ごめん」


煉獄は触れるだけのキスを落とすと窓の外を見た。


「止まないな」

「うん…雨の日は、何だか憂鬱で。気だるいというか刺激がないというか…」

「刺激…か。わからなくもないな」

「家に籠るのもね…飽きるもん」


そういうと煉獄はふむ…と少し考えた後にに視線を向けた。



「刺激的なことなら、俺に考えがあるぞ!」

「え?」

振り向くとそこには笑顔の煉獄。
しかし…その目には仄かに情欲の色が宿っているのに気づいたは顔をひきつらせた。



「き、杏寿郎っ…んっ!」


気づいたときに煉獄の顔が目の前にあり、口付けをされていた。

「ふぅ、ん…!ふぁっ…」

「はっ…」


煉獄の舌がの舌を絡めとり、存分に堪能する。
歯列をなぞれば快感が走った。






「…さて、。刺激的なことをしようか」


口を離した煉獄そう言うと服を脱ぎ始めた。

「ちょ…え、杏寿郎?」

いきなりの行動には顔を手で覆う。


そして、本当に全部、下着まで脱いだのだ。
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