Best songs all times(テニスの王子様)
第2章 alone
レースがたくさんあしらわれた黒いロングドレスに緩く巻かれた栗色の長い髪、色白の肌によく映える濃い黒のアイラインに赤い口紅…。
ハロウィンにしては時期が早すぎるんじゃないか…。
正直、彼女を見て思った感想がこれしか無かった。
「おや、貴女でしたか。声をかけられるまで誰だか分かりませんでしたよ。」
「まぁ、そうよね。こんな格好してるから。」
(丸井)「っていうか何だよその服。ハロウィンにはまだ早くねぇか?」
(切原)「あっ、これって世間で言うゴスロリってやつじゃないっすか?この前テレビで観たんですよ。」
「大正解。これみんなお姉ちゃんの趣味なんだけどね。」
「お姉さんが?」
「そうなの。高等部にいるんだけどさ、これからメインステージでお姉ちゃんが組んでるバンドと一緒に出るのよ。ボーカリストとしてね。」
(ジャッカル)「マジかよ。想像つかねえな。」
「お姉ちゃんがどうしてもってうるさいから仕方なくね。良かったら観に来てよ。それじゃ。」
そう言って彼女は嵐のように去っていった。