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FLYHIGH(ハイキュー)

第5章 VS白鳥沢


ー歩side

ついに決勝

ここまで来た

グッと強く手を握りしめ歩き出す

翔陽と影山くんがウシワカに絡んでる

ほんまにあれ高校生なん?

いやまぁそれで言ったら東峰さんもやけど…

「あ、昨日の軽トラ娘!」

白鳥沢のジャージを着た赤い髪の人に指差される

目が合ってるような気がしたけど、軽トラとか呼ばれる覚え…


あったわ


その隣にいる、茶髪の人

昨日私が撥ねた人やん


「き、昨日はすいませんでした。大丈夫でしたか?」

私は駆け寄り、話しかける

「全然大丈夫、ちょっと天童さん絡まないでくださいよ」

「賢二郎が昨日、軽トラ娘に撥ねられたって騒いでたんじゃん」

「騒いでません!」


「歩」

後ろから呼ばれる

振り返ると呆れた表情のツッキー

「キミも日向も、どうしてすぐ他校と揉めるの?行くよ」

「あ、はい…では、失礼します」




「なにあの眼鏡小僧、軽トラ娘の彼氏?」

「知りませんよ」


天童さんと白布さんの会話を背中で聞きながら、私は早足でツッキーを追いかける








「いよいよやな」

後ろからツッキーに声をかける

「うん…」

「私は2階でAED振り回して見守ってるわ」

「意味わかんないんだけど」

「やっちゃん蘇生するために決まってるやん、5セットマッチやろ?やっちゃんの心臓もたへんし、なっ」

私はやっちゃんの肩をポンと叩く

「じゃあ…私ら上に行くけど、心は一緒に戦ってるから」

「歩が一緒なら心強い

…僕より強そうだしね」


そう言いながらツッキーは体育館に入っていく


「歩ちゃんいつも通りだね〜私なんて吐きそうだよ」

と、階段を上りながらやっちゃんが言う

「逆にいつも通りにしてんと、吐きそうになるわ。何かもうさっき、みんなをオペ室に見送る気分やったもん」

「オペ室に見送ったことあるの?」

「ないけど」

くだらない会話をしていると、冴子さんがスパイを捕まえたとか言って走り込んできた

「違いますって違います!」

冴子さんに捕まえられた長身のお兄さんは帽子とマスクをはずしながら

「関係者ですって、月島の兄です」

「えー!ツッキーのお兄さん?!」

「ちょ、君声のボリューム!蛍には来るなって言われてるから」

コートから殺気を感じる
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