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FLYHIGH(ハイキュー)

第3章 春高予選


ー9月になった

2学期が始まる

「おはよー」

教室に入ると当たり前やけどツッキーがいる

ほぼ毎日部活で会ってるけど、練習中はお互い集中してるから、あんま意識せーへん

けど、なんか教室で制服着てると…

なんか…ちゃう

挨拶せーへんのもおかしいし…


「ツッキーおはよ」

「おはよ」


「歩おはよ」

後ろの席の女友達に小声で話しかけられる

「髪めちゃめちゃ切ったね!なんかあった?」

「え、いや…気分転換?」

「てか月島君もなんか雰囲気違うよね?」

「そう?」

「なんか男らしくなったっていうか…夫婦関係に進展アリ?」

女友達はニヤニヤと笑いながら聞いてくる



夏休みの間に…

キスされて

抱きしめられて

『僕にしなよ』って言われて


思い出すだけで恥ずかしすぎて、ボンっと顔が真っ赤になる

「え、なに?まじだったの?」

聞いときながら友達は驚く

「な、なんもない!なんもない!なんもないー!」

「歩うるさい」

ツッキーが顔だけこっちに向けて言う

「扱いが山口くん!」


「おー新学期早々、やってんな〜。さぁ席について」

先生が入ってきて、HRが始まった



赤くなった顔を隠すように机に突っ伏して、視線だけ上がる

ツッキー

連日社会人チームと練習してるからか手がボロボロ

テーピングしてる

自分でしたんやろか、巻き直してあげたい

そういえばちょっと筋肉ついたかな

出会った頃ヒョロヒョロやったもんな

あー見るのやめよう…




ー放課後

「ツッキー、テーピングやり直してあげる」

「ああ、うん、お願い…」

「自分で巻いたん?」

「うん」

ツッキーのテーピングを外して、温かいタオルで拭く

おっきい手

テーピングを巻き直す


「はいっ、これで痛いの少しマシになると思うけど、あんまり無理したあかんで」

手を離そうとする

…ギュッと強く握られて離れない

「ツッキー?」

「…あ、ごめん。ありがと」

そう言ってコートに戻っていくツッキーに目をやる

一瞬影山くんと目が合った気がするけど、すぐに逸らされた




今日はサーブ練習

山口くんのサーブの軌道をぼんやり見上げる

ノヤさんの手前でクンッと曲がりトンッと床に落ちた

!!!

みんな進化してる

私も頑張ろう
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