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僕だけのDiVA【R18】

第2章 party




そんな中
ある受賞式の後
ホテルの宴会場で開かれたパーティーで、彼女の姿を見つけた


受賞者の挨拶が一通り終わり歓談の時間になると
すぐにアンナは会場後方の扉から廊下へと出て行ってしまった


僕が後を追って廊下へ出ると
アンナは地下へと降りるエレベーターを待っていた


今度こそ邪魔が入らないよう祈りながら
僕は彼女に声を掛けた


「…お疲れ様!……今回も…新人賞おめでとう…」

『……そちらも……大賞おめでとうございます…』

「……もう…帰っちゃうの?」

『………ぁ………パーティー…苦手で…』

「……そっか………残念だな…………ニューヨークに行ってしまう前に……君と仲良くなりたいって思ってたんだけど…」

『……』


その時
ドアが開き
アンナはエレベーターに乗り込んだ


『……だったら……一緒に帰りましょ…』

「……ぇ…」


顔を上げると
黒い瞳が真っ直ぐに僕を見つめていた

閉まるドアの隙間を縫って
僕の身体はエレベーターの中に吸い込まれた






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