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GIFT 【R18】

第4章 朝日




午後の忙しさが少し引いた頃
入り口の方から声が聞こえた


「…お疲れー…」

「おー…響也」

『響也!おはよ』


嬉しそうなナナに
響也は笑顔を返した


「…おはよ」

「これから出勤か?」

「…んー。……その前に…ナナがサボってないか偵察に来た…」


響也はそう言ってカウンターのスツールに座ると
ニヤリと笑った


『何それ?ヒドーイ…店長!私、すごく真面目にやってるよね⁇』

「あはは…」

『笑ってないでちゃんと言って!』

「分かった分かった… ナナは真面目だよ」

『ホラ!聞いた?響也』

「…クスクス」



その時
常連の客が店に入ってきた


『…ぁ…こんにちは!』

「ウッス…ナナちゃん」

『…わ……そのシャツ…この間のですよね?』

「そーそー…コレ…すげー着心地良くて気に入ったよ」

『良かったぁ』

「今日はさ…来月のライブで着る服探しに来たんだ……また相談に乗ってよ…」

『ハイ♪』


ナナの接客を見ている響也の前に
隆司がコーヒーを置いた


「…サンキュ………すっかり慣れたみたいだな…」

「…あぁ…すごいよ……彼女目当てのお客がどんどん増えてる………センス良いし…接客も丁寧だし……それに……やっぱ…あの笑顔がいーんだよな…」


隆司の言葉を聞いた響也は
とても嬉しそうに微笑んだ







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