第8章 全身全霊体育祭
アナ「え、あ…えっと…、」
『ちょっと本人不在の間に有る事無い事たくさん言って頂いたお陰で、私もたくさん言いたい事あったんですよね。どんな気分です?人権って言葉の意味習いましたか。私達ヒーローもヒーロー以前に人間なんですよ。ナニって心があるんですよね、それを…。いえ、これ以上は言いません。』
これが狙いだったとはいえ、段々本当に腹が立ってきた阿吉良。
これ以上言うとキレそうだったので、立ち去ろうとするとおんなじように着いてくるマスメディア。
アナ「何か一言だけでも…!」
『…こんなんでも、ヒーロー類いの人間です。困っている人がいたら助ける。以上です。』
そう言い残し、マスメディアを置いてその場を去った。
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昔からメディアが嫌いだった。
メディア嫌い故、情報量も少ない私の事を知る人間は多くはなかった。
私がそれを少し我慢した分、私にも少しくらい有益なモノが入ればいいのだが。
一応3位といえど、せっかく良い成績を収めたというのにこのモヤモヤした気分。
早く家に帰って、ご飯食べよう。
私は知らなかった。
この自分の記憶探しが、後に大事件の一因となるとは。
そして、自分自身の滅亡に拍車をかけているとは。