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蝶【R18】

第5章 真夜中




その夜のうちにサトルは
リサを自分の部屋へ連れて帰った


都心の高層マンションの最上階
驚いた様子で窓の外の夜景を見ているリサに
サトルは合鍵を渡しながら言った


「……今日からココがリサの家だよ……何でも自由に使って…」




一緒に暮らすにあたって
サトルはリサに2つの約束事をした

・高校にちゃんと通う事
・困った時は何でもすぐに相談する事


リサは素直に頷き
二人は指切りをした







次の日
リサは何ヶ月かぶりに
実家のアパートへ行った


鍵を開けると誰も居なかった

リサは
既に物置と化している"自分の部屋だった場所"へ行くと
無造作に部屋の隅に積み上げられた私物の中から
制服など学校に関するものを探してカバンに詰め込んだ


アパートを出る時
リサは一度だけ部屋の中を振り返った


『……』


そしてリサは
静かにドアを閉めた







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