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partly cloudy 【ヒロアカ】

第11章 備えろ、期末テスト





そして消太くんは八百万さんの策略通り、捕まってしまった。


演習テスト終了。
轟くんと八百万さんペア合格だ。



「なんだかんだ甘い男だこと。」



「そこがかっこいいんですよー。」



「ああ、そうかい。」



堂々と惚気ける私に
リカバリーガールは呆れていた。




「さて、そろそろ出番が来るかなぁ」



オールマイトを相手にしている
緑谷、爆豪ペアはすでにボロボロになっている。




しかしなんとかオールマイトを振り切り、逃げ切った。




「いってきまーす!」



「まったく!アイツは加減を知らないね!!!」



リカバリーガールはオールマイトにカンカンだ。

私は苦笑いしながら出張保健所を出た。






超特急で演習場まで雲を飛ばし、
爆豪くんと緑谷くんを乗せて運ぶ。



案の定、オールマイトは
リカバリーガールに怒られていた。



轟くんたちはバスで戻ってきて
すでに校舎で休んでいるらしい。




「あの……僕、ここで見ててもいいですか?」



緑谷くんは休まず
モニターでみんなの様子を見ているそうだ。

いろんな戦い方を見るのも勉強になるだろう。
酷くなるようだったら私が運ぶということで話がまとまった。



リカバリーガールに解説してもらいながら、緑谷くんは見学している。



ひざしくんは完全に生徒たちの上位互換。
攻略するのは難しいかと思いきや、口田くんのエゲツない虫攻撃によって条件クリアとなった。



「虫程度で情け無い!」


リカバリーガールはまたも怒っている。



「いや……
虫攻撃は絶対に無理……」


私がゾワッとする身体をさすっていると
緑谷くんが質問してきた。



「霞先生ならどうしますか?」



「私なら飛んで逃げるかな〜。
あ、でも羽のある虫で来られたらアウトか…。
う〜ん……とりあえず口田くんの口を雲で塞ぐかな!」



今度は緑谷くんがゾワッとしていた。
ちょっと怖いこと言い過ぎたかな……。




「よし、耳郎さんを連れて来ます。
あと切島くんと砂藤くんのところもかな。」



「ついでにマイクも拾ってきておやり。」



はーい!とまた保健所を出た。





試験はひと通り終了。

私も運搬係としての役目を終えた。




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