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partly cloudy 【ヒロアカ】

第11章 備えろ、期末テスト






「そうかもね。
空を制する者は強いわよ?
機動力、付けられる人はどんどん付けていくべきだね。」



そうこう言っているうちにレースがスタートした。


やはり瀬呂くんが上を行く。



「え!緑谷ぁ!?なんだその動き〜!!」



モニターを見ると緑谷くんが
入り組んだパイプの上を
ぴょんぴょん飛んでいく。



(すごい!)



みんなで注目していたら
ズルッと滑って落下して行った。


まだまだ途上か、でもどんどん凄くなっていくなぁ、緑谷くん。


雲で移動して緑谷くんをゴールまで運ぶ。

他のみんなも落ちたりするかもしれないから、私も運動場で待機してよう……



のんびりと見学していたことを反省して残りの授業に臨んだ。







期末テストまでいよいよ一週間。
今日は演習試験に向け、
教師陣で会議が行われていた。




「これからは対人戦闘、活動を見据えた
より実践に近い教えを重視するのさ!」



校長の意見により、
例年はロボットによる演習試験だったらしいが
今回は教師が生徒の相手をするという形式になった。

生徒たちの課題に合わせて
対戦する教師の名前が決められていく。



「え〜、各組の采配は以上です。」


と、消太くんが締めた。





……名前呼ばれなかった。

積極的に生徒を叩きのめすのは確かに辛いが、
参加させてもらえないのは何だか寂しい!!!


まあ、でもこの先生方の面子では
経験値の浅い私じゃ役に立たないか…



シュン……としたまま会議を出ると
ひざしくんが励ましてくれた。



「今回はシャーナイ!ドンマイ!」



消太くんも近づいてきて
更に追い討ちをかけた。


「お前はリカバリーガールの手伝いだ。」



またそれですか……




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