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裏夢短編集 【第五人格】

第2章 共通プロローグ



「…もう空を飛ぶのはうんざりだ。」

私は、航空機操縦士いわゆるパイロットという職に就いた。いや、就かされたと言っても過言ではない。

親がパイロットなら子もパイロットにならなければならないと言う偏見は小さい頃から今に至るまで滞りなく教えこまれたのだった。

現にこの私ルイス・オーウェンは父の熱血な指導によりパイロットになっていた。

最初は私も嬉しかった、日々努力してこの副隊長と司令官という立場を手に入れたのだから。

どんなに努力をしても現役の隊長である父親には認めてはくれるが、認められた気がしなかった。

そこから私は空を飛ぶ事がつまらなくなってしまった。

そんなある日だった_ある事件が起きた。

私の父が戦争に駆り出され、他の兵士たちを乗せた航空機を操縦していた時に敵襲に会い墜落してしまう事件だった。

その時、私も搭乗していた。
私は生き延びたのだ、たった1人で。

唯一の肉親が居なくなった今、孤独を感じていた。
しかし、戦争はやってくる。次は私が副隊長としてこの戦闘機を動かさなくてはならない。

そんなのは嫌だ。
私は自由になりたいんだ。

でも____逃げることは出来なかった。

そんな毎日を暮らしていたある日、私はとうとう限界を迎えた。

それは一通の手紙を見てから決心が着いた。

私はとある場所に向かった___

拝啓

ルイス・オーウェン様

貴方様の活躍は素晴らしいものです。
ただ、貴方は退屈しているようにも見えます。
このエウリュディケ荘園に来ていただければ、貴方の悩みを解決させましょう。そして願いも叶えて差し上げます。

この荘園に来ていただければ自由になれる事を保証致します。

敬具
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