鏡の国で魔法にかけられて…‧*˚✩︎‧₊˚【ツイステ】
第6章 ジェイド 危険なうつぼの狂愛꙳✧˖°⌖꙳
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ージェイド自室。
怒られてしまいました。
ショック・ザ・ハートを使おうとするほど、僕は追い詰められていたんですね。
ふふっ…自分では気づかなかったです。
ソファーに横たわり、天井をぼんやりと見つめる。
普段ならこの時間は莉冬さんと晩ご飯の準備をしている頃ですね。
その後は、恥じらう彼女を抱き抱えて一緒にお風呂に入って、共に眠りについて…まぁ、毎日朝まで眠らせませんが…ふふ。
余談ですが…彼女に飲ませる為の魔法薬を毎日作っているので、調合には少し自信があります。
体力回復、声帯回復、興奮促進の魔法薬はもう目を瞑っていても作れます。
莉冬さん、僕は本当に番思いのうつぼですよね?
さて、話を戻しましょう。
彼女に初めて会ったのは、保健室でした。
廊下に漂う血の匂いと甘い花のような香りに誘われて、保健室に入った僕はベットですやすやと無防備に眠る雌を見つけました。
「っ…!!」
なぜここに雌がいるのかという事よりも、目の前に横たわる可憐な彼女に目を奪われ、生まれて初めて"一目惚れ"というものを経験しました。
柔らかそうな栗色の長い髪、少し紅潮した頬、ぷるんと艶めく唇、稚魚のようなあどけない寝顔。
触れたい。
守ってあげたい。
僕だけのものにしたい。
無意識に彼女の頬に手を伸ばしていました。
カッ…カッ…
「っ…!僕は何をして…!」
廊下から誰かの足音が聞こえて、我に返った僕は、咄嗟にベットの下に潜り込み、激しく脈打つ胸をぎゅっと押さえました。
「仔犬起きろ。大丈夫か?」
「んっ…クルーウェル先生?」
「寝ている間は元の姿に戻ってしまうようだな。無意識だから仕方ないか…。」
「えっ?!私、女子に戻ってましたか?」
「恐らく誰にも見られていないと思うが…。念の為、今後は体調が悪ければ俺の教員室を使え。月に一度の辛い日は無理しなくていい。」
「先生…ありがとうございます。」
そんな会話に聞き耳を立てていると、ますます彼女の事が気になって、知りたくて堪らなくなり、その日は夜も眠れず、人間について日が昇るまで勉強しました。
あぁ、人間の雌の"胸きゅんポイント"なるものの知識もしっかり習得しましたよ?顎グイに壁ドン…ふふふ、実に興味深かったです。
そして翌日、人生で初めて告白というものをしました。
