第14章 宣戦布告
数か月たったある日。
と杏寿郎はまた別々の任務となり、杏寿郎は宇髄天元と同じ任務になった。
杏寿郎を見付けた天元は嬉しそうに話しかけてきた。
「煉獄。はすげぇいい女だな。」
「そうだろう。」
「お前が大切にしているのがよく分かったぜ。」
「・・・君は何が言いたい?」
「俺も惚れちまったかも。」
「ほう。でもそれは君の自由だ。」
「手を出しても良いか?」
「手を出すというのがどういう事を指すのか分かりかねるが、無理矢理言うことを聞かせようとするなら俺が全力で止める。隊律違反で処分されても構わない。そうでなく、真剣に口説くなら君の自由にしたらいい。」
「余裕だねぇ。」
「違う。逆だ。俺はを幸せにする努力を続けるつもりだが、は俺のものではない。倖せになれる相手を選ぶのは彼女自身だ。」
「・・・すげぇ煉獄らしいな。なんか毒気抜かれたわ。」
「わはは。何をしようと思っていたんだ?君はやはり面白い男だな。」
「あ、そ。褒めていただきありがとう。」
「あ、そー言えば、この前の口吸いは試してみたかよ?」
「その件については話したくない。夜、半刻程水を浴びる羽目になった。」
「ぶわっはっは!なんだそれ?詳しく教えろ!」
「この話はこれで終いだ。今後君から、その手の助言は聞かんからな。」
「他にももっと閨事のいい話があるのに・・?」
「む・・・。いや、でも、聞かん!」
杏寿郎と天元は仲良くなった。