第2章 最終選別
そうこう話しているうちに不死川の屋敷へとついた。
不:「ここだァ。」
:「大きいですね。」
不:「お前の家ほどじゃねぇだろォ。」
:「庭に竹がたくさん散らばってる。」
不:「無視かよォ。あぁ、鍛錬しなくちゃならねぇからなァ。」
:「私もそれやりたいです。」
不:「あァ?無理に決まってんだろォ。それに鬼を恩人なんて言ってる奴に斬れるわけがねェ。」
:「たしかにあの鬼だけは恩人です。でも不死川さんも、私のことを診てくれた人たちも恩人です。不死川さんは私に住む場所を与えてくれましたし、あの背の高い女の人は優しかった。少しでも恩返ししないと。私は本来生まれてきちゃいけなかった人間ですから。」
不:「そんな人間はいねェ。そこまで言うならやらせてやるよォ。ただ俺の鍛錬はキツいぞォ?」
:「生きるためですから、平気です。」
そして怪我が治ってから、は不死川や他の柱の元で泣き言も言わずに修行をしたので、剣の腕はメキメキと上がっていった。
:「悲鳴嶼さん、滝行したいので山に入ってもいいですか?」
悲:「あぁ、好きなだけしたらいい。ただ無理はするな。意識を失う前に引き上げろ。」
:「分かりました。悲鳴嶼さん、岩を動かすコツを教えてください。」
悲:「ただ全力を尽くすのみ。」
:「私も悲鳴嶼さんのように力があれば良かったのに…」
悲:「私は男、は女子、仕方がないことだ。そなたは十分頑張っている。」
悲鳴嶼もの頑張りを認めていた。
ある日は宇髄の元へ
:「宇髄さん、こんにちは。」
宇:「おう!また来たか!不死川の継子!」
:「継子じゃないですよ。まだ鬼殺隊士にもなってないんですから。」
宇:「お前なら最終選抜は余裕だと思うけどな。じゃあ早速やるか!」
:「はい。」
可愛い子を見ると嫁になれが口癖の宇髄だったが、にそう言わないのは理由があった。
それは…