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どうかその手で[鬼滅の刃/不死川落ち]

第8章 戸惑い


不死川はの前に腕を差し出した。

:「前よりも数が増えましたね…尋常じゃないくらい…」

不:「そうじゃねェ。これを見て食らいたいとは思わねぇのかァ。」

:「思いません。鬼になってから一度も人の血肉を欲したことはありません。目の前に差し出されても、何も感じません。」

不:「…そうかァ…」

不死川はしばらく黙っていたが口を開いた。

不:「あのガキと同じようなことを言うようで嫌だが、お前は他の鬼とは違ぇんだなァ。」

:「人を襲ったりは絶対にしません…」

不死川はのそばによりそっと抱きしめた。まるで壊物に触れるかのように、だけど力強く。

:「…師範…?」

不:「さすがは俺の継子だァ。さっきお前は自分を弱くて、俺に恥をかかせてすまねぇと言ったなァ。」

:「…はい…」

不:「上弦の参には煉獄でも負けかけたんだァ。それを押せるなんて、すげぇじゃねぇかァ。それに鬼になってもあいつに支配されずに自我を保って人を守るなんて、普通のやつは出来ねェ。だがお前は出来てる。""、お前は俺の自慢の継子だァ…生きててくれてありがとなァ。」

:「…師範…師範…今名前を…」

は不死川の胸で大きな声をあげて泣いていた。




その頃無限城では

無:「誰のせいで逃げた。」

また上弦達が集められ無惨の前に平伏していた。

鳴:「私が…」

無:「違う。お前達全員の責任だ。堕姫、お前は一度でもあやつの顔を見に来たか。」

堕:「い、いえ…」

無:「お前は自分よりも容姿の整ったものを見るなど耐えられなかったのだろう。現にはお前より美しかった。」

堕:「…っ…」

無:「玉壺、半天狗、お前らは一度でもを抱いたのか。」

玉:「私は壺の製作を…」

半:「私のことをあの娘は拒み…」

無:「当たり前だ。誰がお前らのような気持ちの悪い奴に抱かれたいと思うか。」

無:「猗窩座、お前はを取り逃したな。」

猗:「申し訳ございません。」

無:「女を食いもしない抱きもしない。そんなんだから小娘1人取り逃がすのだ。」

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