第5章 竈門炭治郎

それからは蝶屋敷へよく行くようになり、3人と親しくなっていった。
なりに3人のことを気にかけていたのだ。

伊:「おい子！俺と勝負しろ！」

:「いいけど、また伊之助負けて自信無くすんじゃない？3対1でもいいよ。」

伊:「なにぃ！？腹立つぅぅ！」

炭:「伊之助も前より強くなってますよ！」

善:「俺女の子と戦うなんてできないよぉぉぉ！」

:「いつでもおいで。」

伊之助がそれを合図とし、飛び上がり上から斬りかかった。が、

スッ、ズドン！

伊:「いってぇぇぇ！」

の手には先ほどまで伊之助が握っていた木刀があり、伊之助は思い切り地面にお尻を打ち付けていた。

:「まだまだだね。全集中常中。出来てないよ。2人はいいの？」

炭:「お願いします！」

:「炭治郎から来ていいよ。」

シュッ！ササッ、シュッ、シュッ

:「伊之助よりはできてるね。でも…」

カキィンッ！！！…コトン

炭治郎が奮っていた木刀が床に落ちた。

炭:「強い…」

:「私はまだまだだよ、師範と手合わせすると必ず負けるからね。」

炭:「あの人そんなに強いのか…」

善:「俺はまだまだなので辞めときますぅぅぅ！」

:「そう。じゃあ私はこれから任務があるから。またね。」

は颯爽と姿を消した。

伊:「あいつ、いなくなる時見えねぇ。」

善:「本当に美人だなぁ。」

炭:「ものすごく強いのになぜ柱じゃないんだろう…」

3人はそれぞれの思いを口にした。

そしてある夜、炭治郎が全集中の呼吸を一人で夜に行なっていた。

炭:(俺はどうやったら強くなれるんだ？全然前と変わっていない…全集中常中もできていない…さんや、しのぶさんは女性なのに…一体どうやって…)

:「炭治郎、全然集中できてないよ。」

炭:「うわぁ！びっくりしました…」

:「全集中常中できてたら、多少の気配には気づくようになる。私は今気配消してたわけでもないから。出来てない証拠だよ。」