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夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第21章 唐突に現れたディソナンス【京都校交流会―団体戦―〜呪具】


「分かった」

 苦笑しつつ頷くと、『それから』と詩音が真希に指を突きつける。

『禪院 真希! あなたの顔と名前、絶対に忘れない。いつか呪い殺して、あたしに指図したことを後悔させてやる!』

「やってみろ」

 挑戦的な笑みを返す真希。
 間もなく、詞織の身体が傾(かし)いだ。小さな身体を受け止め、その場に横たわらせる。

「行くぞ、恵。さっきの攻撃じゃ、あいつはまだピンピンしてる」

「はい」

 真希の言葉に強く頷き、伏黒は呪霊が吹き飛んだ森の中へと急いだ。

* * *

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