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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第15章 強襲


壁際で座り込む夫人達に駆け寄り無事を確認したミスティ。夫人は体調不良もあった為、気を失っていたが怪我は無い。世話人に夫人を任せ立ち上がった。

「…お母様!!」

『アリス様!?』

──ガシャーン

同時だった。アリスがベッドの下から飛び出したのと窓ガラスが割れたのは。

?「見つけたぞ!」

『アリス様!!』

ベッドは窓のすぐ横。ガラスがアリスの頭上に降り注ぐ。ミスティはアリス目掛けて飛び込む形で飛び散るガラスからアリスを守った。武装色の覇気と鉄塊が間に合わずミスティの腕や背中が切れた。

『…っ!』

痛みに耐えアリスに向けられた一撃を今度は武装色の覇気で阻んだ。そのままアリスを抱え立ち上がる勢いを脚に込め回し蹴りの要領で男を吹っ飛ばした。

男が壁に叩き付けられて気を失った隙にアリスを世話人の元に託し男に向き合った。

『霧…?』

窓ガラスが割れたせいなのか先程から部屋の中に立ち込める霧で視界が悪い。飛ぶ指銃で気絶した男に止めを刺したミスティは様子がおかしい事に気付いた。

外は嵐のような大雨と風。霧なんかが発生する訳がない。それなのに部屋に立ち込める霧…先程よりも濃くなってきている。

『!!…まさか』

そう叫んだ瞬間、

「嫌だァー!!」

「アリス様ー!!」

アリスと世話人の叫び声がした。霧で視界が悪くよく見えない。

「助けて…ミスティさん…ぐすっ」

アリスの泣き声が聞こえたかと思うと霧が晴れ…いや、霧が人の形になった事で一気に視界が開けた。

?「お前、何者だ?女だと思って油断した。」

アリスの首元に剣をあてる男が立っていた。

『お前は!!キリキリの実の能力者、ブルイヤール・ネーベル!!』

「俺の事知ってるようだな。海軍か?」

その首に8,000万ベリーが掛けられている海賊ネーベル…厄介だと思った。霧はロギアだ。覇気を使わねば勝てない。ミスティの覇気は指銃等の直接攻撃には使えるが斬撃を飛ばす嵐脚には使えない。

相手が霧になる前に覇気の一撃で仕留めないと…でもアリス様があの状態なら迂闊に動けない。せめてアリス様を逃がす時間さえ作ることが出来れば…
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