第6章 戦友は焔の錬金術師
ロイ「や、鋼の」
まんべんな笑顔で片手を上げて挨拶をするロイ。 そんなロイを見てエドワードはとてつもなく嫌そうな顔をした
アル「あれ、大佐。 こんにちは」
アルフォンスはロイを見て挨拶を返す
ロイ「何だね? その嫌そうな顔は?」
エド「くぁ~~~!! 大佐の管轄なら放っときゃよかった!!」
そしてエドワードはとてつもなく後悔した
ロイ「相変わらずつれないね……っと、まだ元に戻れてないんだね」
ロイの視線の先はエドワードの右腕の機械鎧
エド「文献とか調べてはいるけどなかなかね…。 今は東部の街をシラミ潰しに探し歩いてるんだけど、いい方法はまだ見つからないんだ」
エドワードはギシッと機械鎧の拳を握った
ロイ「噂は聞いてるよ、あちこちで色々とやらかしてるそうじゃないか」
エド「げ; 相変わらず地獄耳だな;」
ロイ「君の行動が派手なだけだろう?」
ロイの言葉にアルフォンスは頷いている
ロイ「それと…」
ロイは襟元をクィッと整え直し、キョロキョロと周りを見渡し始めた
エド「? 誰か探してんの?」
ロイ「ん? あぁ…、実は昔の友人が会いに来てくれたようで…」