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シロイ、ヒカリ / Hunter×HUNTER カイト夢/

第13章 シロイ、ヒカリ





スピンの問いに、顔が熱くなる。
思わず手の中のビニール袋をぎゅっと握りしめた。

「…なるほどね。
カイトが焦って電話してくるはずだわ」
ニヤニヤ笑いながら呟くスピン。
その言葉に、少し心が重くなる。

「カイト…やっぱり嫌だったのかな」
「はぁ?」
「だって…その、もしできたりしたら…
嫌だから、でしょ?」

私の呟きに、呆れたような顔をしてスピンが言った。

「カイトは、ケイの身体の心配しかしてないわよ。
…だいたい、そんな男じゃないでしょう?」




そうだ。
カイトは、そんな人じゃない。

自分の都合だけで、人の大切なものを奪うような人じゃない。

むしろ、優しすぎるくらいなのに。
首から下がった鎖が、チャリンと鳴った。

よく知ってるはずなのに。

「ごめん…
変なこと言っちゃった」

「いいけど。
ケイがそんなこと言うなんて、珍しいし」

ゆうべ、一緒にいすぎて、不安になっちゃったのかな。

そっと、カイトの方を見た。

翼飛竜をあやしながら、スティックと話している、背の高い後ろ姿。
白い長い髪が、風にさら、となびく。


目がそらせない。
ずっと、見ていたい。


「ケイ?」

「っはい」

「カイトを見つめるのもいいけど、ちゃんと薬飲みなさいね。
いちお、時間制限あるんだから」

「…そうなの?」

スピンから細かい説明を聞いていると、カイトがこちらに歩いてくるのが見えた。


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