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シロイ、ヒカリ / Hunter×HUNTER カイト夢/

第12章 そして、旅立ち




小高い丘の上。
上は真っ青の空。
街から離れたこの草原は、ただただ緑の草が生い茂り、心地良い風が吹いている。

「ここなの?」

「あぁ。そろそろ時間だ」

と、上を見上げていたカイトが呟いた。

「…来たな」

同じように見上げるが、何も見えない。
だがしばらくすると、小さな2つの点がゆっくりとこちらに近づいてくるのが見えた。

ハンターって目、いいなぁ…。


2つの点が近づくにつれて、どうやらそれは、羽根の生えた生き物だとわかる。
しかも、結構、大きい?


どぉんっっ

目の前に舞い降りて来たのは、2匹の翼飛竜だった。
つやつやした緑の背中から、2人の人間が飛び降りる。

「いやー、やっぱ飛ぶのは苦手だわヤハハハハ」

「よく言うわよ。あんだけ楽しんどいてアンタは」

ガムを噛む女と、アフロヘアの男。
カイトのハンター仲間だ。

「スピン!スティック!」

変わらない2人に嬉しくなって駆け寄った。

「いやー、ケイ、久しぶりだナハハハハ!」

スティックが言って、ハグしてくれる。
あぁ、このアフロヘアー…
いつも思うけど、野宿の時どうやって髪洗うんだろ…


ぐいっ

「えっ」「うわっ」

突然後ろから引っ張られてハグから解放される。
そして何故かスティックは、漫画のように空に足を向けてひっくり返っていた。

「ケイに触るな」

カイトが片腕で私を抱きしめて、スティックを突き飛ばしていた。
ピュー、っとスピンがのんびりと口笛を吹く。

「カイト、アンタ前より独占欲、強くなってない?」

「うるさい」

カイトが言って私を離すと、さっさと翼飛竜の方へ歩いて行った。
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