第3章 アレイト恋騒動。
そんな今まで見たことのないリーナの反応を珍しい物でも見たかのようにケイトは観察した。
(……あのリーナが…!!!!!巨人でも素手で仕留めてしまいそうなリーナが……!!!!!!)
恋の力は偉大だと独り感心しているとそれまで無言だったミカサが口を開いた。
「…それで、リーナは何を相談してほしいの?」
ミカサの声にびくりと肩を揺らしたリーナはやはり真っ赤な顔でケイト達の方を見た。
そして意を決したように膝の上にのせていた拳をきゅっと握るとゆっくりと言葉を発した。
「…前の馬術の訓練の時にね…?私の馬だけ補食用の餌が与えられてなかったの…それで、もうすぐで教官のチェックが来る時に、横にいたアレイトが…………」
そのまま震える声でリーナは話出した。