• テキストサイズ

jade . [ アッシュ ] BANANAFISH

第2章  [ meeting ]




無意識に手を伸ばしていた。それに気付いた彼は此方を向いて優しく笑みを浮かべた。そうして窓際から此方へ向かってくる。


「起きたのか。」

『うん、おはようアッシュ。』

「おはよう。カエデ。..怖い夢でも見た?」


優しく頭を撫でてくれる彼。怖い夢は見ていないけれど、何故か彼がどこかに行ってしまうような、そんな風に思ってしまう。ベットに腰をかけた彼に体を起こしてそっと、抱き着く。


『んーん..。お願い、少しの間だけ..』

「..少しと言わずずっとでもいいさ。カエデの気が済むまで。」

『ありがとう..。...アッシュは、どこにも行かないで、私を..置いていかないで..。』

「..あぁ。ずっと一緒だ。置いていったりしない。」


彼の優しい言葉に安堵して眠気が襲ってくる。うとうととしていたのがバレたのか背中をテンポよくぽんぽん、とされればさらに眠気が増し、先程起きたばかりだと言うのに再び意識を手放した。




「..おやすみ、カエデ。今度はいい夢を。」



/ 3ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp