第4章 金魚の恋
杏寿郎とは長い口付けをしながら、
徐々に杏寿郎が覆い被さるような格好になり、
気がつくとは押し倒されていた。
杏寿郎の口が離れたと思うと、
すぐに首筋に口付けられた。
そのまま、赤い痕を残していく杏寿郎。
片方の手は、の着物の帯を手早く解き、
緩んだ着物の合わせから手を差し込み、
柔らかなの胸を円を描くように優しく揉む。
小さく声を漏らして身体をピクリと震わせるがとても愛おしい。杏寿郎はの着物をはだけさせると、の白い肌が露わになる。胸の先端の蕾は桃色に色付き、ピンと立ち上がって主張している。
杏寿郎はその蕾を口に含むところころと転がすように舌で愛撫した。
あっ…ぁあっ!…杏寿郎…さん…っ!
は、杏寿郎から与えられる快感にただ、身を委ねていた。
男性と床入りする事はにとっては日常になっていた筈なのに、杏寿郎に触れられる感覚は…初めてのものだった。
好いた人に触れてもらうと、こんなにも、心から満たされるものなのか。身体だけでなく、心まで抱かれているようだった。
あまりに気持ちよくて、はその快感に耐えながらも、無意識に腰を揺らし、内腿を擦り合わせていた。
まだ触れられていないの秘部からは、既に蜜が溢れ出しており、お尻の方にまで垂れてきているのを感じた。
その様子に、杏寿郎がニヤリと笑うと、
、もう触れて欲しいのか…?
腰が動いているぞ。
と、意地の悪い事を言ってきた。
は見透かされている事に対する恥ずかしさと、そんな言葉にすら感じてしまう自分自身への戸惑いで顔を赤く染めて、悔し紛れに杏寿郎をじっと睨むしかできなかった。
〜……っ!
ふっ、本当には可愛いな。
の様子に杏寿郎は満足げに微笑んだ。
意地の悪い事を言ってすまない。
…ここにも、触れていいだろうか?
杏寿郎はの太腿に手を添えて訪ねた。
は少し目を逸らしながらもこくんと頷いた。