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呪術廻戦 -桜色の瞳-

第16章 イカリソウ *




3日間の交流戦も今日で終わり。
交流戦を終えてみれば濡れているのは男の子たちだけで、女の子たちは歌姫先生以外は誰ひとり濡れてはいなかった。
結局ご褒美の高級お肉は女の子たちで全て食べてしまった。

この3日間で沢山のことが起こり、沢山のことを学んだ。
1日の休みを挟んだ4日間を京都校の皆んなと過ごし、仲を深めることもできたと思う。
いつも以上に賑やかな日々だったから、またしばらく会えないのは淋しいな。

「桃花さん、三角関係頑張ってくださいね!」
「だから少女漫画の読み過ぎ。受け身ばかり取ってないでたまには積極的になりなさいよ。」
「そうだよー。もっとそのおっきぃおっぱい活用しなきゃ。」
「お...っきぃ!?おっぱ...!?.....いや。私はどんな姫君でも迎え入れる覚悟だ。次に会うときまでには君も覚悟を決めておくことだな。」
「加茂!鼻血出てる!!」
「ブラザーに負けないくらい強くなれよ、シスター。そしてもっと良い女になったら俺の女にしてやってもいい。」

励ましてくれているのかどうなのか...。
皆からの言葉にまた会えることを願って京都校の皆んなを手を振り見送った。





「桃花、京都校の子たちとも随分と仲良くなったみたいだね。」

1日を終えた夜、悟の部屋でゆっくりとした時間を過ごす。

『うん!はじめはみんな怖そうなのかなって思ったけど、そんなことなかった。みんなとっても優しかった!』

「それは、桃花が優しくていい子だから。だから桃花は周りにも大切に優しくしてもらえるんだよ。」

大きな手が私の頭を優しく撫でてくれる。
恵とのことでギクシャクしてしまっていたけれど、それは私だけで悟は終始いつもと変わらないままだった。

「桃花が可愛いから。みんな桃花のことが欲しくなっちゃうよね。」

『?』

「葵が桃花のこと気に入っていたみたい。珍しいな。」

『それはきっと私も高田ちゃんのファンだから!共通の趣味があるってすぐに仲良くなれるよね!』

「憲紀にお嫁さんに欲しいって言われてたね。可愛いお口まで奪われちゃって...。」

『そ、それは私の不注意...。』

私の顎に手を添えて、唇を悟の親指がそっとなぞる。



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