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独歩吟客-囁か-

第4章 ぱらぱら




ぐぬぬ
(でも今更言い方を変えて言い直すのも···)

「国木田さん」

「なんだ?」

「私は··確かにマフィアの他にもある場所で働いています。でもその主は全く動けない重症だったんです」

「·····」

重症患者?

「でも今はだいぶ怪我も完治してきたので···しばらく私を見逃してくれませんか?」

「あっ····その患者は···大丈夫なの··か?」

林檎
消毒液
包帯


···首筋に浮かぶ。

「はい、大丈夫で····っ」

つつ···。
「···誰に付けられた?」

「す···」


ーーーーーー·····


ぱちん
「出来ましたよ。今日は歩いてみますか?」

「·····」

「澁澤さん?」

「元気ないね」

「そうですか?(鋭いな~··でも余り感情出しちゃうと)」

するっ
「天音。こっち見てごらん」

ふにっ
「にゅっ!?」

···コツッ
「私が眠ってる時にこうして額を当てていただろう。何故かこうしてると落ち着くのだよ」
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