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独歩吟客-囁か-

第3章 ひらひら



「·····」

それは本当に見つけただけだった。

からんからん
「ありがとうございました~」

カサッ
(思わず買ってしまったが。···あの撮影後から異様に。)

色々と買ってしまう

すたすた
(とりあえず。何かしら理由付けて渡す···あれは)

離れてはいるが先に見えるのは


澁澤先生と太宰と。


「···天音」

そうだ。
俺はあの日フョードル先生に問われた。

最初は分からなかった
だがあの撮影した時にハッキリと確信したから

あのブーケを持たせた。

(だが···龍との繋ぎは無くとも、別の繋ぎはある。太宰も天音が来てから何かがあったのか自殺行為も余りしなくなったし敦もだいぶ楽になったと言うし)

「俺も筆を取るか」
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