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わたしは、この日のために【鬼滅の刃】

第4章 継子として


『さてと、隠の…岸本さんだっけ?どこに行けばいいのか。聞いてなかったな…。』
愛はボーッとしながら、歩き出した。
ドンっ
「ってーなァ。ぼうっとしてんじゃねェ。」

あー、この声。
しかも、語尾が小さいカタカナ。
思い当たる人は一人しかいない。

「てめェ、どこ見て歩いてんだァ?ああ”?」
目をカッと見開いて、愛を睨みつけるのは不死川実弥。
『申し訳ありません!初めてきたもので、よそ見にしておりました!』
「ああ”ん?たしかに、初めて見る顔だなァ。」
『は、はじめまして!炎柱様の継子候補の佐藤愛です。』

怖い、怖い、怖い。
でも良い人だっていうのは知ってる。
でも、怖い。

「煉獄んとこかァ。…チッ、気を付けろよォ。」
『はい、申し訳ありませんでしたぁ!!』

「あとな、隠たちはあっちの部屋の方にいる。探してみなァ。」
『ええ?あ、はい!ありがとうございます!』
「ふっ、声がでけェよ。じゃあなァ。」
不死川はそう言い残し去っていった。

やっぱり、なんだかんだ不死川さんは良い人。
礼儀を尽くせば、悪い人ではない。
宇髄さんに続き、不死川さんまでもか…。
集まりって柱合会議のことなのかなぁ?

愛は歩きながら、考え事をしていた。
不死川に教えてもらった通り、こちらの部屋にはたくさんの隠が集まっていた。
『あの、岸本さんって方はいらっしゃいますか?』
近くの隠に聞くと、岸本がいるらしいので呼んでくれるとのこと。

「はじめまして。愛さんですね。お話は伺っております。行きましょう。」
岸本は少し年上っぽい女性だった。
杏寿郎がどこまでも愛のことを思いやっているのかよくわかる。
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