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わたしは、この日のために【鬼滅の刃】

第3章 厳しい稽古


「話をしていたら朝餉の時間になったな。飯を食べたら、親方様のところへ行って、愛が継子になったことを報告しに行こう。」
『あ、はい。わかりました。』

おいしいご飯を食べたあと、準備をする愛。
『うーん、どれを着たらいいのか。隊服に一番近いのはこの着てきた制服かなぁ…他のものは借り物だし。』
そう言って、きれいに洗濯された制服に腕を通す。

うーん、セーラー服。
目立つかなぁ…
ぱっと見は大丈夫かなぁ。

「愛。準備はできたか?」
玄関の方で杏寿郎の声がする。
『仕方ない。はーい!ただいま!』
愛はパタパタと走りだす。

「む、その服は」
『あぁ、はい。これしかわたしのものは持っていないので。』
「これでは目立つな。愛の本意ではないだろう。しばし、待て。」
そう言って杏寿郎はどこかへ行ってしまい、ほどなくすると帰ってきた。
「これを羽織れ。少し大きいかもしれないが。」
渡されたのは白い羽織り。
『え、えと。ありがとうございます…でも』
「さ、行くぞ!」
愛に遠慮する隙を与えずにスタスタと歩きだす杏寿郎。
『あ!っはい!』
いそいそと羽織りに袖を通し、追いかける。

『屋敷まで走るぞ!これも体力作りの一環だ!』
『えぇ!っはい!』

そういうと杏寿郎は遥か先、気がつくと米粒程度の大きさに。

これは、ついていけるのかな、わたし。

先を行く鮮やかな炎の髪色を頼りに全力で走る。
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