第6章 蝶屋敷
帰り道
:「杏寿郎さん、なぜ、勝手に決めてしまったんですか?」
それはひどく悲しそうな声だった。
杏:「お館様に申し上げた通りだ!君は許嫁がいる身!他の男の家に住まうなど、はしたないだろう!」
:「!?はしたない…そう、かもしれませんね…。」
そこから2人が話すことはなかった。
蝶屋敷へ移る日の前夜
千:「兄上!さんと一体何があったのですか?いきなり蝶屋敷に移るなんて…」
杏:「千寿郎!には遊がいる!それを分かっていながら、男所帯に置くことはできん!」
千:「でも、さんの気持ちはまだわかりません!兄上はさみしくないのですか?千寿郎は寂しいです…せっかく、同じ年の友達と姉ができたように思っていたのに…」
杏:「千寿郎はまた2人に会いに行けば良いではないか。寂しい思いばかりさせてすまないな。では、行ってくる!」
千:「…行ってらっしゃいませ…」
杏寿郎は任務へと向かった。
怜はと話せていなかった。
が部屋に篭りきりだったからだ。
千寿郎と怜は2人とも眠れぬ夜を過ごしていた。
怜:(先生、まだ起きてるのかな?灯がついてるかだけ確認してみよ)
千:(明日から怜もいないのか、また寂しくなっちゃうな…少し外の空気に当たってこよう…)
[[ガラッ]]
怜:「あっ…」
千:「あっ…」
怜:「千寿郎、こんな時間まで起きてるなんて珍しいね、どうしたの?」
千:「眠れないんだ…怜は?」
怜:「私も…」
[ガラッ]
:「あら、2人ともこんな時間にどうしたの?」
怜:「眠れないんです…」
千:「僕もです…」
:「あら、そう…じゃあ…」
そう言ってが提案したものは…