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炎雷落ちるその日まで / 鬼滅の刃

第59章 水柱・冨岡義勇



二十分後 ——

杏寿郎と義勇はまだ戦い続けている。杏寿郎が攻めれば義勇が回避し、義勇が攻めれば杏寿郎が回避してまた攻撃に転じる…と言った流れだ。

「壱ノ型 ——不知火」

「玖ノ型——水流飛沫・乱」

「(また躱されたか…! そろそろ打ち合いをしたいのだが、難儀な物だ!)」

「(そろそろ攻め時だろうか。煉獄ならば打ち合いをするのも悪くはない)」

二人の思惑が一致した瞬間、先に動いたのは義勇である。

カン、と木刀同士の乾いた音が響く。
そこから呼吸を使用せず、水柱は炎柱へ向かって滑らかだが力強く得物を振る。

カンカン、カンカンと小気味良い音が竹林中に響いた。

二人の柱の気質は正反対、使用する呼吸も対極だが、互いの胸中に浮かぶ思いは同じ高揚感である。

カン、と木刀が振られ、杏寿郎が後方に下がった。
木刀を右肩の上に構える ——- この動作は炎の呼吸の奥義である【煉獄】の構えだ。

義勇は今までの炎の呼吸と何かが違うと言う事を即座に判断し、自身も迎え打つべく木刀を下段に構える。

「玖ノ型 —— 煉獄」

「拾壱ノ型 ——— 凪」

炎の呼吸の奥義と義勇が独自に編み出した型が、激しくぶつかった。

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