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炎柱

第5章 共に生きる



…!!

美玖…?!


必死で、言葉を絞り出す…。


わ、私も、
杏寿郎さんを…お慕いしております…。
離れたくない、です。。

一緒に連れて行って下さりますか…?


なんとか言い終え、杏寿郎さんの顔を見上げる。


………。

私と、きっと、同じくらい、
顔を真っ赤にした杏寿郎さんがいた。


すまないがー…
こっちを見ないでもらえるだろうか?
俺は、今、
とんでもなく情けない顔をしているだろう?


掌をこちらに向けて
顔を隠すように目を逸らす。


なんだか、杏寿郎さんが

すごく、可愛く見える。


胸がきゅんとして、
どうにかなりそうで、
杏寿郎さんをじっと見つめた。


〜……。
あー…!愛い!

美玖!
そんな顔で見ないでくれ!
自分を抑えられなくなる…。


杏寿郎さんの言葉に
また顔に熱が宿る。


抑えたり、しなくていいですよ?
杏寿郎さんの事、ちゃんと知りたいです。
どんな杏寿郎さんでも、大好き、です。


言い終わるやいなや、
杏寿郎さんの顔が視界に広がり、

互いの唇が触れた。


そのまま目を閉じ、
彼から与えられる感覚に身を任せた。


だんだん、口付けが深くなっていく。


杏寿郎さんの舌が
私の中をさぐるように動く。

少しでも応えられるように、
遠慮がちに舌を絡めると、
勢いよく、杏寿郎さんの舌が動く。

息が上がり、吐息が漏れる。


しばらくして、ようやく解放された時には、
上手く立っていられず、
杏寿郎さんに寄りかかってしまっていた。


…恥ずかしくて、
顔、上げられないよ…っ


美玖。
こちらを向いてくれないか。


まだ呼吸も整わない状態で、
恥ずかしくて仕方ない…。


もじもじとそのままで居ると


仕方がないな。


と言って彼の手が私の顎を上に向ける。



美玖、愛している。
俺と、共に生きてくれるか?


また、涙がこみ上げてくる…。


…はいっ…。


どちらからともなく、
顔を寄せ、口付けた。


彼と、杏寿郎さんと、
共に生きていく…。


これからはずっと、あなたと。


fin

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