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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第2章 追い風


あらあらとしのぶは右手を自分の右頬に当てる。

「無自覚って怖いですね、煉獄さん?」

「何を言っているのかよく分からんが、更紗に似合ってるからいいと思う!」

「そうですね。更紗ちゃん、よく似合っていますよ。では、私は蝶屋敷に戻ります。また近いうちに」

そう言ってしのぶはヒラリと、まるで蝶々のように軽やかな足取りでその場を離れた。

「胡蝶はよく分からんが、お館様に直々に認めてもらえてよかった!これで何の憂いもなく鍛錬に励める!今日と明日は俺の家に慣れる為に時間を使いなさい。鍛錬は明後日、俺が任務から戻ってきてからだ、それで問題ないか?」

更紗にはなんの問題もないどころか、任務帰りに鍛錬を始めてくれるだなんて恐れ多く、反対にありがたい話だ。

「はい!今日からお世話になります!」

杏寿郎は満足気に頷くと、更紗と一緒に門まで歩いて行き、門の手前で来た時と同じように横抱きにして抱え上げた。

「先程と同じ条件で運ぶ。今度は3度ほど休憩を挟む予定だが、我慢せず辛くなる前に声をかけてくれ!良いな?」

更紗が頷くのを確認すると門を出る。

「あとは帰りに必要な物を買うから、必要なものがあれば言ってくれ。男のみの家ゆえに、女子の必需品が全くわからん!頼んだぞ!」

「はい!」

その返事に頷くと、杏寿郎は再びとてつもない速度で生家へ向かって走り出した。
この日の出来事が鬼殺隊にとって、更紗にとって追い風になる事を願いながら。
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