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キメツ学園ー輪廻編【鬼滅の刃】

第2章 混濁


大正コソコソ噂話


ハカナが作った薬は完全な鬼になる薬でした。始まりの剣士を追い求めているうちに偶然青い彼岸花を見つけました。阿国の生まれ故郷にある焼け崩れた神社跡に花は咲いていました。

陽明は彼岸花がどこに咲くのかわかっていました。その場所を選んで神社を建てました。他にも彼岸花が咲く場所はありましたが、そこには縁壱とうたが暮らす未来が見えていたのでやめました。

万が一にも鬼が見つけてしまえば困るので、その花は全てハカナが採取したため、そこではもう花が咲くことはありません。

ハカナは平安時代の医者の薬の調合方法を独自の調べで突き止めていました。そのため、薬を再現するのは容易でした。しかし、鬼には弱点が多いことが難点でした。鬼を滅するのに同じ鬼を作っても仕方がないと思い、少し改造することにしました。

その結果、頚・太陽・藤の花を克服する鬼を作り出すことに成功しました。しかし、その代償として十年間ほど時間がかかることとなり、そうとしても生き残ることができるかわかりませんでした。

鬼殺隊にその薬に耐えられる者は柱だけだろうと思い、人数が少なかったことから結束力もそこそこ強かったので、彼らに薬のことを打ち明けました。

完成した薬は鬼舞辻無惨にとって喉から手が出るほど欲しいものだとわかっていたので、薬は余分には作らず四人分だけでした。

ただし、仲間には全くその説明をせず、何も関係のない話をベラベラと話して薬のことを信じさせました。嘘を見抜く霧雨と氷雨も気付かないほどの名演技で見事やってのけました。

しかし、嘘を見抜くこともできない天晴に怪しまれ、彼により本部へこの日のことが密告されました。

ハカナを処罰するつもりはなく、「どうなるかわからないけど、何かあったときは味方でいてやって欲しい」と地面に頭をつけて必死に頼み込みました。天晴は生涯そのことを誰にも言わなかったので、他の三人は知りません。

その結果、薬を飲んだ後に鬼殺隊で十年間を生き抜いた霧雨は鬼になることができました。

輝哉は鬼になった霧雨が自由に動くには隊から離れた方が良いと考え、冨岡に命じて暗殺を企てました。死んだものとして扱えば彼女が隊から離れることができると思ったからです。
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